[2024_01_11_02]「脱炭素」に原発を使ってはいけない カーボンニュートラルを遅らせることだ 福島第一原発事故の被害の惨状を隠さず正確に世界に訴えることだ 汚染水の海洋放出を中止して、その覚悟を世界に示すことだ 荒木福則(神奈川県横浜市在住)(たんぽぽ2024年1月11日)
 
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「脱炭素」に原発を使ってはいけない カーボンニュートラルを遅らせることだ 福島第一原発事故の被害の惨状を隠さず正確に世界に訴えることだ 汚染水の海洋放出を中止して、その覚悟を世界に示すことだ 荒木福則(神奈川県横浜市在住)

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◎ 原発の安全防護第5層の「避難」を原発のコストを立てず(含めていない)にしていることは、おかしいことだと思います。
 原発があるために、放射能をどこまで我慢、甘受するかという「規制基準」にすぎない「安全基準」の「がまん」を、原発のコストを立てない(含めない)でしていることを、おかしなことだと思います。

◎「ドローバック」とは、辞書には「欠点、不利益、障害」とありますが、以下に、この言葉を使います。
 原発があり、原発を使う上でネガティブ、マイナスなこと全てです。
 原発のコストが高くないというのは、このドローバックをコストとしてカウントしていないか、コストになるのを先送りしているだけのことです、次の三つのことが有る限り。

一つは「放射能の影響が隠されたり、未解明なこと」
二つは「廃炉を含め、核のゴミ処分が未知なこと」
三つは「原発は必ず過酷事故を起こすこと」

 この三つのことに由来するドローバックは、金額で評価しきれるものでなく、金額で評価出来るものでさえ、それが近付き、あらわれ、わかってくるにつれて、コストと電気料金は上昇の一途をたどります。

◎ そして今、その上昇する前のコストの内、止めている原発を動かした場合に増加するコストだけを原発のコストのように、消費者を錯覚もしくは印象操作しつつ、「原発は安い」、「再稼働すれば、電力会社は値上げしなくてよい」、或いは「値下げ出来る」と、原発再稼働のキャンペーンをしているわけです。
 原発は止まっていても冷却を要すため維持費は膨大てす。

◎ 福島第一原発事故で停止した原発の膨大な維持費が、事故以来、目立たず問題にならなかった「からくり」を少し説明します。

 大手電力会社は、固定価格買取制度のもと、太陽光発電設置者が分散電源である太陽光発電を電力系統に繋ぐだけで、その電気を7、8円/kwhの安い回避可能費用で仕入れ、25円から30円の電気料金で消費者に売ることが出来ます。
 電力系統へ接続する費用は、太陽光発電設置者が負担し、太陽光電気の大半は地産地消のため、せいぜい、電力系統の末端の配電網を流れ近隣の負荷で使われているからです。
 長距離の送電を要する太陽光電気も、送電線容量は十分に余っているからです。送配電施設は、長年、電気料金を支払ってきた国民の資産です。

 この太陽光電気の売り上げと仕入れの差益が、膨大な維持費に充当されてきました。
 その金額は、アンシラリーコスト(需給一致をとるための周波数調整にかかる費用)を除いて10兆円ぐらいです。
 これは、太陽光発電の価値、ひいては賦課金です。

◎ 上に述べた文中の「コスト」を「危険」の文字に置き換えてもう一度読んでみると、危険は、ひそみ続けて計り知れません。
 「危険」のあらわれた「事故被害」は隠されたり、放ったらかしにされています。
 多くの危険が、これから子孫に、あらわれるばかりです。
 だから、「脱炭素」に原発を使ってはいけません。2050年カーボンニュートラルは、中国並みに10年或いは、それ以上、遅らせることです。

◎ 福島第一原発事故で、かくも未曾有の惨禍・被害があらわれ続け苦しんでいること、狭い地震国の海岸に54基もの原発を建ててしまい、過酷事故を再び起こすことに怯えていることを、隠さず正直に正確に世界に向けて訴えることです。
 原発は、ライフサイクル全体のエネルギー収支比(産出エネルギー(電気) / 投入エネルギー)が、高効率のLNG火力並みに低い上、冷却に用いた後の温排水を海に捨てることから脱炭素電源足りえないことを世界に理解してもらうことです。
 汚染水の海洋放出を中止して、日本の改心の覚悟を世界に示すことです。

◎ 太陽光発電は、コストが安いこととエネルギーの自立のためにも拡大が必要です。設置する場所は探し、工夫すればいっぱい有ります。
 原発を必要とする理由は、何もありません、やめなくてはいけません。
KEY_WORD:再生エネルギー_:FUKU1_:汚染水_:廃炉_: