[2024_02_17_02]フィリピン 40年未稼働原発、行方は(その2止) 休眠原発、地元に不安(毎日新聞2024年2月17日)
 
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フィリピン 40年未稼働原発、行方は(その2止) 休眠原発、地元に不安

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 地震大国の比、反対派「安全軽視」

 電力価格高騰、気候変動による脱炭素化を受け、フィリピンでは約40年休眠状態にあるバターン原発の稼働の検討が話題にのぼるが、反発も根強い。
 「バターン原発稼働の必要性を改めて確信した」――。フィリピンで15年以上にわたり同原発の稼働を推進するマーク・コアンコ下院議員は、2023年、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に参加した感想をそう熱く語った。同会議では「脱・化石燃料」に向け、代替エネルギーの一つとして、原子力が初めて成果文書に盛り込まれた。
 もともとコアンコ氏は、電力価格の低下と雇用創出のために原発が必要だと訴えてきた。マニラの電力平均価格は23年11月、1キロワット時当たり12・05ペソ(約31・81円)。これに対しコアンコ氏は「原発が稼働すれば、1キロワット時あたり4ペソ以下を目指せる」と訴え、こう続ける。「原発は雇用を生み出す上、電気料金が下がれば、新しいビジネスに挑戦できる人もいる。さらに環境にもいいとなれば、活用しない手は…(後略)
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