[2020_02_11_01]<玄海町長現金受領問題>町議会、対応真っ二つ(佐賀新聞Live2020年2月11日)
 
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<玄海町長現金受領問題>町議会、対応真っ二つ

 脇山伸太郎町長が現金受領問題の責任を取り、自身を3カ月無給とした玄海町議会臨時議会。町議の反応は真っ二つに割れ、町長の判断への不満もくすぶった。
 「原案の通り、賛成諸君の起立を求めます」。上田利治議長が町議8人に呼び掛けると、4人が座ったままだった。可否同数のため、地方自治法に基づいて上田議長が可決した。険しい顔で座っていた脇山町長は立ち上がり、頭を下げた。
 普段の定例議会一般質問の倍に当たる7人が登壇し、町長をただした。うち4人が町長選で脇山陣営に加わらなかった議員だった。
 「問題の大きさに対して減給期間が短い。金でかたをつけて終わるのか」「町民の怒りを買った。給料の減額では納得しない」と厳しい声が飛んだ。「勇気ある決断を」と辞任を迫る議員もいたが、町長は「(現金を)もらった認識はなく、勝手に置いていった」と主張。「なかなか難しいと思うが、信頼回復に努めたい」と理解を求めた。
 議事堂では、九州電力や反原発団体の関係者が傍聴した。玄海原発対策住民会議の成冨忠良会長(78)=唐津市=は「町長は『もらった認識はない』と言うが、そんな理屈が通るのか」とあきれていた。「1年半も持っていて『忙しかったから返せなかった』なんて言い訳にならない。第三者委員会できちんと調べてから自分の処遇を決めてもよかったのでは」と疑問を呈した。
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