[2021_09_29_07]廃炉が決まっている原発は24基 日本はすでに「大量廃炉時代」に入っている 沖基幸(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)(たんぽぽ舎2021年9月29日)
 
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廃炉が決まっている原発は24基 日本はすでに「大量廃炉時代」に入っている 沖基幸(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)

 廃炉(廃止措置)とは、運転を終了した原発を解体撤去して更地にするまでの一連の工程をいう。建屋から全ての使用済み燃料を運び出した後、設備や配管を除染して解体し、最後に原子炉と建屋を解体する。
 プロセスは、主に4段階に分かれ、中部電力は約30年で廃炉を完了する計画を策定している。現在は、第2段階の原子炉領域周辺設備解体撤去期間ということですね。
 国内の商業原発では初めてとなる原子炉の解体は、2023年を目途に始まる予定となっている。
 これによって廃棄物が大量に発生するということになり、最終的に地下に埋める方針ということだが、埋設地は決まっていない。
 場所を確保できなければ廃炉完了後も長期間、廃棄物が敷地内に残る
恐れもあり、今後とも注目して見ていかなければならない。
 廃炉工程が進む、浜岡原発1号機では、既にL3(注1)の廃棄物が発生、内部設備の撤去が進むタービン建屋でドラム缶に保管されている。
 中部電力は「廃炉には長い年月がかかる、廃棄物を保管しながら解体
することは可能」と電力業界で連携し、埋設地を確保する方針。
 今後の原子炉解体ではL1(注2)廃棄物も発生する。線量も高く、保管も容易ではない。
 このように原発が運転を終了しても、安心はできず、廃炉を進める上で課題は山積している。(後略)

浜岡原発1・2号機 廃止措置スケジュール
第1段階 2009から2014年度 解体工事準備期間
第2段階 2015から2022年度 原子炉領域周辺設備解体撤去期間
第3段階 2023から2029年度 原子炉領域解体撤去期間
第4段階 2030から2036年度 建屋等解体撤去期間

(注1)L3廃棄物(解体コンクリート、金属など)-> トレンチ処分
(注2)L1廃棄物(制御棒、炉内構造物など)-> 中深度処分(70m以深)

      (2021.9.28「NO NUKES 静岡Press」浜岡原発を
       考える静岡ネットワーク 123号より抜粋して転載)
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