[2020_07_02_06]経産相「再処理完工極めて重要」(東奥日報2020年7月2日)
 
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経産相「再処理完工極めて重要」

 梶山弘志経済産業相は1日、安全審査の正式合格が近づいている日本原燃・六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)を視察した。幹部、社員ら約100人に行った訓示では「政府としては核燃料サイクルの方針を堅持していく。そのためにも再処理工場やMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の完工は極めて重要」と述べ、万全の体制で完工を目指すよう求めた。
 梶山氏は、増田尚宏社長と原燃会長の池辺和弘・電気事業連合会会長(九州電力社長)の案内で、再処理工場をはじめとしたサイクル施設を視察し、安全確保に向けた取り組みを確認した。非常用発電機の冷却塔では、竜巻に備えて鋼鉄製の防護ネットを設置する対策について説明を受けた。
 訓示では、福島第1原発事故を踏まえ「原子力は今、信頼を回復していかなければならない時期。技術の向上・維持、安全性向上にしっかり取り組んでほしい」と述べた。池辺会長は電事連会長の立場から「原発再稼働とプルサーマルを推し進め、再処理工場を確実に操業させる」と、業界一丸で原燃を支援する考えを示した。増田社長も「サイクル確立に向けて頑張っていく」と話した。
 梶山氏は原燃のほか、審査が最終盤を迎えているリサイクル燃料貯蔵の使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)、東北電力の東通原発(東通村)も訪問。同原発では、敷地内断層を調べるためのトレンチ(試掘溝)や、非常時に原子炉を冷却する水を確保するための淡水貯水槽を視察した。
 梶山氏は原子力関連施設の視察のため6月30日に来県した。青森県訪問は大臣就任後初めて。
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