[2022_06_09_02]東通原発審査長期化「東北電の戦力配分の問題」/規制委員長(東奥日報2022年6月9日)
 
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東通原発審査長期化「東北電の戦力配分の問題」/規制委員長

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は8日の定例記者会見で、東北電力東通原発1号機(青森県東通村)の安全審査が長期化している要因について、「女川(原発2号機・宮城県)と東通に対する東北電の戦力配分の問題に尽きる」との見解を示した。東通原発は2014年6月の審査申請から10日で8年となる。
 東北電が再稼働を目指す東通原発の新規制基準適合性審査は現在、耐震設計の目安となる揺れ「基準地震動」の策定へ向けた議論が続く。原発の停止期間は11年を超えたが、合格の見通しはいまだ立っていない。
 東北電は24年2月の再稼働を掲げる女川原発に人員など審査対応を注力している。更田委員長は地震・津波審査と大別される設備面のプラント審査について「始まっていない理由は東北電の兵力配分が最も大きい」と指摘した。
 一方で規制委側の審査体制については「準備ができている。東北電の意思が整えばやれる状態にある」と述べた。
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