[2022_12_17_03]東北電、資料ミスさらに9件 女川原発2号機・東通原発 審査会合で説明(河北新報2022年12月17日)
 
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東北電、資料ミスさらに9件 女川原発2号機・東通原発 審査会合で説明

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の審査資料に写真の貼付ミスがあった問題で、東北電は16日、女川2号機と東通原発(青森県東通村)の過去の再稼働審査資料に同様の作成ミスが9件あったと明らかにした。安全性に関わる判断は正しい情報に基づいており、審査に影響はないとしている。
 16日の原子力規制委員会の審査会合で説明した。東北電によると、特重施設の審査資料の誤りは敷地内のボーリング調査結果を示す「柱状図」と実際の試料の写真を対応させるべきところを、調査地点2カ所で柱状図とは異なる深さの試料の写真を貼り付けていた。
 過去の審査資料の作成ミスは、女川2号機本体の審査で2件、東通原発本体の審査で7件あった。内容は、ボーリング試料の写真の貼付ミス5件と深さの誤記1件、海底の地質状況の音波探査記録の貼付ミス3件だった。
 東北電は資料作成の方法やチェックルールを見直すなどと説明したが、規制委側は事案の重大性を巡って「われわれの受け止め方と温度差を感じる」と納得せず、原因分析と再発防止策についての再説明を求めた。
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