[2023_10_24_06]東通原発 東通村長が東北電力に早期再稼働を求める要望書提出(NHK2023年10月24日)
 
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東通原発 東通村長が東北電力に早期再稼働を求める要望書提出

 17時49分
 東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと運転を停止している東通原子力発電所について、青森県東通村の畑中村長は仙台市にある事業者の東北電力の本店を訪れ、早期の再稼働を求める要望書を提出しました。
 要望書を提出したのは東通村の畑中稔朗村長や村議会の議長などで、24日、仙台市にある東北電力の本店を訪れ、樋口康二郎社長に手渡しました。
 東北電力の東通原発は12年前の福島第一原発の事故のあと運転を停止していて、現在、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が続いています。
 審査では想定される津波の高さや地震の揺れの強さに関する検討などが続いていて、東北電力は来年度に安全対策工事を完了させるとしていますが、具体的な再稼働の時期は示していません。
 原発の運転停止が10年以上続いていることから、畑中村長は「村民の心が原子力から離れかねず非常に強い危機感を抱いている」などと話し、村の地域振興のためにも早期の再稼働に向けて取り組むよう要望しました。
 これに対し、樋口社長は「地域の皆さまから大きな期待をいただいているにも関わらず停止期間が長期化していることについて大変重く受け止めている」と再稼働に向けて審査対応に全力尽くすと応えていました。
 要望の後、畑中村長は「村内の事業主からは先が見通せない状況が長引き、人材や資金の確保が難しいという声が聞こえる。皆さんが思う以上に原発が動かない1年の重みが年々大きくなっている」と話していました。
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