[2023_09_14_03]新潟県独自「三つの検証」総括 「原発再稼働の外堀埋めか」「知事の判断見守りたい」…柏崎・刈羽の思いさまざま(新潟日報2023年9月14日)
 
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新潟県独自「三つの検証」総括 「原発再稼働の外堀埋めか」「知事の判断見守りたい」…柏崎・刈羽の思いさまざま

 14:15
 新潟県が東京電力福島第一原発事故を巡る県独自の「三つの検証」を取りまとめた総括報告書を9月13日に公表し、柏崎刈羽原発の再稼働問題は大きな節目を迎えた。
 花角英世知事は報告書を材料として再稼働の是非の議論を始める考えを示した。柏崎刈羽原発の立地地域では再稼働問題の議論を見据え、さまざまな思いが交錯した。
 「報告書の位置付けは再稼働への外堀を埋めることだ」「なんのために金と時間をかけたのか」−。
 今月下旬に開くイベントのため、柏崎市で9月13日、記者会見を開いた反原発団体でつくる「なくそテ原発2023柏崎大集会実行委員会」のメンバーは報告書を相次ぎ批判した。
 三つの検証の総括は、有識者で構成する検証総括委員会が行う予定だったが、委員長だった池内了(さとる)氏=名古屋大名誉教授=と県が運営方法などを巡って対立した末、県は自ら総括報告書をまとめた。
 三つの委員会が作成した四つの報告書の要約を載せ、「矛盾および齟齬(そご)はなかった」と結論付けた。
 なくそテの参加団体の一つ、柏崎刈羽市民ネットワーク代表の竹内英子さんは「各委員会の報告書は素晴らしかった。ただ専門家が入らない総括の仕方は宝の持ち腐れで、税金の無駄遣いだ」と語気を強め、専門家を入れた総括のやり直しを求めた。(後略)
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