[2023_12_04_05]テロ対策不備の柏崎刈羽原発、運転禁止解除に向け手続き本格化へ 6日に報告書案の議論 原子力規制委(東京新聞2023年12月4日)
 
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テロ対策不備の柏崎刈羽原発、運転禁止解除に向け手続き本格化へ 6日に報告書案の議論 原子力規制委

 20時13分
 原子力規制委員会は4日、臨時会合を非公開で開き、テロ対策の不備で事実上の運転禁止を命じている東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、確認が残っていた再発防止策の検査結果を議論した。全項目で是正措置が取られたとする規制委事務局の報告に委員から異論は出ず、6日の定例会合で検査結果の報告書案を議論することが決まった。今後、命令解除に向けた手続きが本格化する。
 規制委事務局によると、この日は冬場の荒天時の監視業務について、事務局側が「訓練を確認して問題はなかった」と報告。委員から追加の指摘はなかったという。
 6日の定例会で報告書案の内容を議論した後、委員の現地視察や、東電の小早川智明社長からの聴取も実施した上で、命令解除を判断する。
 定例会では東電に原発を運転する適格性があるかについても議論する。規制委は、命令解除の判断には東電に適格性があることが必要としており、テロ対策の検査とは別に3カ月ほどかけて確認作業を進めてきた。2017年の新規制基準の適合性審査の際に、適格性があると判断した状態が保たれているかをみる。
 柏崎刈羽原発は、基準適合後の20〜21年にテロ対策の不備が相次いで発覚。21年4月に規制委から核燃料の移動を禁じる命令を受け、再発防止策の検査が続いている。(渡辺聖子)
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