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滋賀県知事「再稼働は容認できる環境にない」／滋賀
　滋賀県の三日月知事は、福井県の杉本知事が28日に、福井県内の原発再稼働への同意を表明したことに対し、「再稼働を容認できる環境にない」との立場を表明しました。
　福井県の杉本知事が再稼働への同意を表明したのは、福井県内にある美浜原発の3号機と高浜原発の1号機・2号機です。すでに、地元自治体の美浜町と高浜町は同意していて、これで、必要な地元の同意手続きが完了したことから、東京電力・福島第1原発の事故のあと、原発の運転期間を原則40年と定めたルールの下で初となる延長運転が確実となりました。美浜原発からは滋賀県の長浜市と高島市が、また高浜原発からは高島市の一部が30キロ圏内に入ります。
　滋賀県の三日月知事は、同日午後コメントを発表し、「原子力発電については、実効性のある多重防護体制の構築が道半ばであること」。「県民の不安感が払しょくされていないこと」などを理由に挙げ、「再稼働を容認できる環境にない」としています。また、国や関西電力に対しては、「国民・県民の不安を重く受け止め、万全の安全対策を講ずるとともに、しっかり説明責任を果たしてほしい」と要望しています。