[2017_11_02_03]「核燃サイクルは完全に破綻」小泉元首相が青森で講演(デーリー東北2017年11月2日)
 
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「核燃サイクルは完全に破綻」小泉元首相が青森で講演

 小泉純一郎元首相は1日、青森市で講演し、東京電力福島第一原発事故について「ピンチをチャンスに変え、無限にある自然のエネルギーを経済発展に生かせば、原発ゼロでもやっていける」と改めて指摘し、国のエネルギー政策を見直すよう訴えた。核燃料サイクルに関しても「完全に破綻している」と批判した。
 小泉氏は「(原発)推進論者の大義名分を信じてきた。うそを見抜けなかった自分が悔しい」と首相時代を回顧。
 核のゴミの最終処分が見通せない現状に触れ、「(原発を)再稼働すればゴミが出る。どうして許可するのか分からない」と政府の推進姿勢に反対を唱えた。
 サイクル政策については、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の廃炉を挙げて批判を強め、「大間(原発)も駄目。とっくに完成していなければならない。今後20〜30年たってもできない」と持論を展開。「原子力ほど金の必要な産業はない。原発にかけていた金を回せば、自然エネルギーでやっていける」と強調した。
 小泉氏の講演会は青森県保険医協会が主催。応募した一般市民ら500人が出席した。 (11月2日デーリー東北新聞10:46配信より)

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