[2021_01_17_02]野崎氏が接戦制し初当選/大間町長選(東奥日報2021年1月17日)
 
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野崎氏が接戦制し初当選/大間町長選

 任期満了に伴う大間町長選は17日、投票が行われ、即日開票の結果、新人で元町職員の野崎尚文氏(65)=無所属=が1766票を獲得、5選を目指した現職の金澤満春氏(70)=同=との接戦を159票差で制し、初当選した。投票率は77.06%で、前回2017年の78.89%を1.83ポイント下回った。
 野崎氏は2度目の挑戦。4人で争い、558票差で敗れた前回選挙直後から「トップを変えなければ、暗くなった町は変わらない」と、町政刷新を訴え続けてきた。
 町財政の健全化、漁業など1次産業振興、小中学校の完全給食実施、大間高校の存続、大間原発の早期稼働と避難道路の建設などの公約を掲げた。町議9人中3人と、自民党の越前陽悦青森県議の支援を受けて、草の根選挙を徹底し、支持を広げた。
 同町大間冷水の野崎氏の事務所には午後9時半ごろ、当選の連絡が入り、支持者から拍手と歓声が上がった。祝福を受けた野崎氏は「前回は落選しても泣かなかった。勝ったら泣こうと思っていた。町民の皆さんのために奉仕に努めたい」と決意を語った。
 一方、金澤氏は今回初めて公明党下北第2支部の支持を受けた。宮下宗一郎むつ市長、自民党の菊池憲太郎、山本知也両県議らが支援し、組織戦を展開。新型コロナウイルス経済対策の実績を強調し、「地域経済を回して住民の暮らしを守る」と訴えたが、票流出を止められなかった。
 金澤氏は同町大間割石の事務所で「私の不徳の致すところ。この現実を受け止め、町長という形ではないが、地域に恩返しをしていく」と敗戦の弁を述べた。

【開票結果】(選管最終)
当選 1,766 野崎 尚文 65 無新
   1,607 金澤 満春 70 無現
▽有権者数 4,415 
▽投票率  77.06%
▽投票者数 3,402 
▽有効   3,373 
▽無効     29
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