[2021_02_10_08]鉄筋さらに2本腐食で規格不足 原燃MOX工場(東奥日報2021年2月10日)
 
 六ヶ所村に建設中の日本原燃・MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の地下3階に設置した鉄筋が腐食していた問題で、原燃は9日、これまで腐食が判明した直径22〜32ミリの鉄筋に加え、直径35、38ミリの鉄筋のうち2本にも腐食が見つかり、日本産業規格(JIS)の規格値を満たさなかったことを明らかにした。
 直径22〜32ミリの鉄筋について、原燃は1月12日から全約3100本の交換作業に着手。直径35、38ミリの鉄筋については限定的な交換になる見込みで、いずれの鉄筋も4月中旬までに作業を終える予定。2024年度上期とした工場の完工に影響はないとしている。
 MOX工場は10年10月に着工。15年に工事が中断したが、昨年12月に原子力規制委員会の安全審査に合格。原燃は工事再開に当たり、同年9月に鉄筋の健全性を検査したところ直径22〜32ミリの鉄筋がJIS規格を満たしていないことが判明。その後、それよりも太い直径35、38ミリの鉄筋約1万4200本の一部も抜き取って調ベたところ、太さは規格を満たしていたものの、さらに詳細な破壊検査を実施した結果、対象12本中2本で規格値を満たしていなかったという。
     (安達一将)
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