[2022_02_18_03]川内原発2号機 21日から特別点検 九電「運転延長申請は未定」(南日本新聞2022年2月18日)
 
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川内原発2号機 21日から特別点検 九電「運転延長申請は未定」

 九州電力は17日、原則40年の運転期限が迫る川内原発2号機(薩摩川内市)で、運転延長の申請に必要な特別点検を21日に始めると発表した。原子炉を停止し、約5カ月間の定期検査と同時並行で進める。延長判断や申請時期は「何も決まっていない」としている。
 特別点検では半年程度かけて、取り換えの難しい原子炉格納容器などの劣化状況を超音波や電流で調べたデータを基に確認する。6月中旬に原子炉を起動して発電を開始し、7月中旬の営業運転再開を見込む。
 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置期間中のため、県内の新規入構者にPCR検査を実施する。
 1号機では既に昨年10月からの定期検査に合わせて特別点検に着手した。原子炉容器と原子炉格納容器の確認評価作業は4月に終了する予定。
 1、2号機はそれぞれ2024年7月、25年11月に原則40年の運転期限を迎える。運転期間は原子力規制委員会が認可すれば、1回に限り最長20年延長が可能。期限の1年前までに規制委へ申請する必要がある。
 川内2基は原発の新規制基準で設置が義務付けられたテロ対策施設が20年、全国に先駆けて完成。昨年11月には重大事故発生時の対応拠点となる緊急時対策棟の運用が始まった。安全対策に総額4000数百億円を投じており、運転延長の申請は確実とみられる。
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