[2023_12_21_06]川内原発 20年の運転延長 塩田知事 容認する考え表明(NHK2023年12月21日)
 
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川内原発 20年の運転延長 塩田知事 容認する考え表明

 17時06分
 九州電力川内原子力発電所の20年の運転延長について、鹿児島県の塩田知事は21日の会見で、容認する考えを表明しました。
 薩摩川内市にある川内原発の原則40年の運転期間が、1号機で来年の7月、2号機で再来年の11月に迫る中、原子力規制委員会は先月、九州電力が申請していた20年の運転延長を認可しました。
 塩田知事は、21日の会見で「一連の経過を踏まえ、運転延長を了承する」と述べ、延長を容認する考えを表明しました。
 理由として、劣化状況の評価や施設管理方針の策定などが適切に行われていること、原子力規制委員会が厳格な審査を行い、延長が認可されていること、県議会で運転延長に賛成する陳情が採択されたことなどを挙げています。
 そのうえで、「常に事故の発生を念頭に置き、県民の生命と暮らしを守る」として、原子力規制委員会と九州電力の取り組みや、県からの安全面などでの要請への対応を県の専門委員会を通じて確認していくとしています。
 塩田知事は「20年延長にあたっては、安全性が確認されるかどうかが、一番重要なことだ。県としては、安全性をしっかりと確認する必要がある」などとして、防災対策の強化と情報発信に取り組む考えを示しました。
 運転延長は再稼働と異なり、地元の同意は必要とされていませんが、塩田知事がどのような考えを表明するか焦点となっていました。
 これについて、九州電力は「安全性および信頼性の向上に向けて真摯に取り組んでいきます。また、引き続き、積極的な情報公開と丁寧な説明に努めていきます」というコメントを出しました。
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