[2018_02_17_01]島根原発 2号機、地震動決まる 3号機稼働申請目指す 中国電(毎日新聞2018年2月17日)
 
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島根原発 2号機、地震動決まる 3号機稼働申請目指す 中国電

 中国電力島根原発2号機(松江市)の耐震設計の目安となる「基準地震動」について、国の原子力規制委員会は16日、最大加速度を820ガルとすることで了承した。2号機の審査の最難関とされる基準地震動が決まったことで、中国電はほぼ完成している3号機の国への新規稼働申請に向けて近く、県と松江市に事前了解の申し入れをする方針だ。
 この日、規制委の審査会合で了承された。中国電は昨年7月に、原発南側を東西に走る活断層「宍道断層」を25キロから39キロに延長。これを受け、中国電は断層の延長分を反映して20ガル増の820ガルを規制委に提示した。
 今後、規制委は地盤や斜面の安定性や、地震や津波への耐震設計の評価など発電所設備の審査に入る。中国電は「基準地震動の引き上げによる大幅な追加の対策工事は必要ない」としている。
 3号機について、これまでに溝口善兵衛知事は「(中国電の)考えをよく聞き、県民や周辺の意見も聞く」と発言。松浦正敬市長は「基本的には3号機は既設の原発。ベースロード電源という取り扱いで、稼働の対象として考えていく必要がある」と審査申請を認める考えを示している。
 中国電島根原子力本部は「基準地震動の決定は大きな節目と捉えている。3号機も、できるだけ早期に申請するよう取り組んでいく」としている。【長宗拓弥】

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