[2018_09_04_03]原発の断層、補正せず「同じ」…規制委突き返す(読売新聞2018年9月4日)
 
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原発の断層、補正せず「同じ」…規制委突き返す

 原子力規制委員会は4日、運転開始を目指している中国電力島根原子力発電所3号機(松江市)の安全審査の初会合を開いた。しかし、同電力が提出した申請書には、先行する2号機の審査で見直した断層の長さなどが反映されておらず、規制委側は「このままでは審査できない」と指摘。同電力は、補正書を提出するとした。
 2号機の審査では、敷地近くに位置する「宍道(しんじ)断層」の長さを、申請当初(2013年)の22キロ・メートルから39キロ・メートルに見直し、耐震設計の基本となる基準地震動が了承された。ところが同電力は、8月に提出した3号機の申請書で、断層の長さなどについて、2号機の申請当時と「同じ」と記載。規制委からは「根拠になる解析結果が示されていない」「極めて奇妙な申請。このままでは審査しようがない」と厳しい批判が出た。

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