[2015_12_22_01]玄海原発1号機、28年間で廃炉に 九電が計画(毎日新聞2015年12月22日)
 
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玄海原発1号機、28年間で廃炉に 九電が計画

 九州電力は22日、玄海原発1号機(佐賀県玄海町)の廃炉計画を原子力規制委員会に提出し、認可申請した。4月に廃炉となった老朽原発5基のうち、廃炉計画が出されたのは初めて。2016年度に着工し、43年度までの28年間で廃炉作業を終える予定。廃炉費用は約364億円の見通し。
 九電は同日、佐賀県と玄海町に安全協定に基づいて事前了解願も提出した。計画は▽第1段階(6年間)で原子炉建屋内の配管や容器の除染▽第2段階(8年間)で原子炉建屋にある放射線量の低い設備の解体▽第3段階(7年間)で原子炉など放射線量の高い設備の解体▽第4段階(7年間)で原子炉建屋、タービン建屋の解体を実施する。廃炉に伴う廃棄物は約20万2000トンで、うち約1.5%に当たる約3000トンを放射性廃棄物として43年度までの早い時期に廃棄事業者に引き渡す。このほかは再利用や廃棄する。
 佐賀県と玄海町、九電は今年11月に安全協定を改定し、廃炉作業を進める場合は九電が県と町の事前了解を得るとした。九電は今月24日に計画を提出する予定だったが早まった。
 東京電力福島第1原発事故を受けて13年に施行された改正原子炉等規制法で、原発の運転期間は原則40年とされ、1975年に営業運転を始めた玄海1号機は廃炉となった。このほか廃炉が決まったのは、関西電力美浜原発1、2号機(福井県)、日本原子力発電敦賀原発1号機(同)、中国電力島根原発1号機(島根県)。【遠山和宏】

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