[2020_10_19_01]韓国、福島原発の汚染水放流に反対…基準値の10倍超えを指摘=韓国報道(WOWKOREA2020年10月19日)
 
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韓国、福島原発の汚染水放流に反対…基準値の10倍超えを指摘=韓国報道

 日本政府が福島原発汚染水の放流を27日決定することが分かった中、福島原発の汚染水の21%が基準値の10倍を超え、2019年に原産地表示違反の輸入水産物の37%が日本産であるという事実が明らかになった。
 19日チェ・インホ共に民主党の国会議員が、原子力安全委員会から受けとった資料によると、2019年末の福島原発の汚染水貯蔵量109万トンのうち三重水素を除いた放射能基準値を超えた量は78万トンで72%水準である。100倍超えが6万5000トン(6%)、10〜100倍が16万1700トン(15%)、5〜10倍が20万7500トン(19%)、1〜5倍が34万6500トン(32%)である。
 主な放射能核種別に見ると三重水素の場合、平均濃度が基準値を10倍超過し、セシウム137の平均濃度は基準値以内であったが、最大値は基準値の9倍の水準である。ストロンチウムは、平均濃度が基準値を111倍超えであり最大値は基準値の1万4433倍に達した。
 チェ議員は「日本政府側は汚染水をALPS(多核種除去設備)を通して基準値以内下げ放流するとしながらも、三重水素は技術的に除去することができないと明らかにした」とし「汚染水海洋放流の際、韓国も三重水素の危険にさらされざるを得ないのに、三重水素に対する人体の安全性はまだ公式的に検証されておらず、有害性の論議が続いている」と指摘した。
 現在、国内生産の水産物と遠洋水産物の放射能検査は、海洋水産部が行い、輸入水産物に対する検査は、食品医薬品安全処が行っているが、セシウムとヨウ素に対する放射能検査だけ行い、三重水素は検査基準がそもそもないため、検査が行われていない。
 海洋水産部によると、2019年原産地表示違反の輸入水産物は655件、11万5475kgである。中国産が282件6万6322kg(57%)で最も多く、日本産137件4万2756kg(37%)、ロシア産75件779kg(0.7%)、米国産20件1018kg(0.9%)、ベトナム産16件2502kg(2.2%)の順である。
 チェ議員は「一般的に福島原発の汚染水放流の際、放射能汚染物質が韓国沿岸に到着するまでに4〜5年かかると言われているが、日本近海や太平洋で漁獲した水産物を通じた場合、その時間が短縮される」とし「特に、昨年一年だけで原産地を偽ったり、表示しなかった日本産水産物の摘発量が4万kgを超える」と指摘した。
 続いて「政府は、日本が安全性が検証されていない福島原発の汚染水放流を強行しないように国際社会と協力し、三重水素に対する安全性の検査と検査基準作りを早急に履行しなければならない」と述べた。
KEY_WORD:汚染水_:ALPS_: