[2006_05_27_01]原発と地震 活断層調査、割れる評価(朝日新聞2006年5月27日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 7基の総出力が計821万キロワットと原子力発電所としては、世界最大の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)。直下に活断層があるのでは、との疑惑が持ち上がっている。(中略)
 日本中に総延長6500kmあるといわれる活断層。原発を造る時は、近くの活断層がどんな地震を起こすか調べなければいけない。
 ところが、活断層の長さや、どの活断層と一緒に地震を起こすかなどの評価をめぐって、電力会社の調査と、政府の地震調査研究推進本部(推本)など他の機関で食い違う例が相次いでいる。
 柏崎刈羽発電所では、近くの活断層について推本が「長さ約83キロ」、東電は「17.5キロ」とそれぞれ評価。昨年11月、東京高裁は東電の評価に軍配を上げた。
 一方、北陸電力志賀原発2号機では、推本は「44キロ」、北陸電力は「8キロ」と評価する。金沢地裁は3月、推本側の判断を採用した。
 なぜ活断層の評価が食い違うのだろうか。東電原子力技術・品質安全部は「推本は全国一律のやり方で、少し大きめに評価している。我々の方が詳しく調べている」と言う。
 推本の長期評価部会長、島崎邦彦・東大教授(地震学)は反論する。「最新の研究をまとめて、最も起こりそうな地震を予測している。市民感覚からすれば危険なものを扱う電力会社こそ、活断層は長めに、保守的に評価すべきではないのか。話があべこべだ」

※上記本文に関連する長期評価のサイト

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