[2020_10_19_05]福島第一原発処理水の海洋放出 宮城県知事「風評被害は起きる。国民の意見を聞いて判断を」(KHB東日本放送2020年10月19日)
 
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福島第一原発処理水の海洋放出 宮城県知事「風評被害は起きる。国民の意見を聞いて判断を」

 福島第一原発で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水の問題です。
 政府は27日にも海洋放出の方針を決定する見通しですが、村井知事は「間違いなく風評被害は起きる。国民の意見を聞いた上で判断してほしい」と国に注文を付けました。
 福島第一原発で貯まり続けるトリチウムなどを含む処理水について、政府は27日にも海洋放出での処分を正式に決定する見通しです。
 これを受け、村井知事は19日の会見で、「政府からは何ら情報提供はない」などとし、次のように述べました。
 村井知事「間違いなく、どのような形で放出しても、空気中に放出しても海洋に放出しても風評被害は起こるものと思っていますので」
 海洋放出への賛否については明言を避けましたが、風評被害が起きるとし、県が求めている国民的議論の上で、処分方法を判断してほしいと国に注文を付けました。
 村井知事「まずは一番大切なのは近隣の関係者、我々も含めて、そういったところに話を持っていき、良く意見を聞いた上で、国民の多くの意見を聞いた上で、判断をしていただきたい」
 このトリチウムを含む処理水の問題について、県庁を訪れた小泉大臣は「仮に政府の方針が固まれば、環境省は総力を挙げて現場の皆さんの努力が無駄にならないよう貢献していきたい」と述べました。

東日本放送
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