[2021_04_14_03]処理水海洋放出、与党に異論 「拙速」「事前説明なし」(時事通信2021年4月14日)
 
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処理水海洋放出、与党に異論 「拙速」「事前説明なし」

 自民党は14日、東日本大震災復興加速化本部(本部長・額賀福志郎元財務相)の会合を党本部で開き、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する政府の決定を受けて対応を協議した。
 出席者からは支持する意見が出る一方、「拙速だ」などと問題視する声も複数上がった。
 下村博文政調会長は会合で「ぎりぎりの判断だ」と理解を示した。これに対し、出席者の一人は「漁業者ともっと意見交換すべきだった」と指摘。被災地出身の議員は「政府から説明を受けたのはきょうが初めてだ」と事前の調整不足に苦言を呈した。
 日韓議連会長でもある額賀氏は中韓両国の反発に触れ、「科学的根拠を持ってしっかり説明しなければならない」と強調した。
 一方、党福島県連会長の根本匠元復興相らは首相官邸に加藤勝信官房長官を訪ね、「風評払拭(ふっしょく)に政府一丸となって万全を期す」よう求める要望書を手渡した。長官は「しっかり対応していきたい」と応じた。
 公明党も復興加速化本部の会合を開催。本部長の井上義久副代表は「漁業者を含めて関係者の理解がまだ得られていない。国が責任を持って説明責任を果たしてほしい」と訴えた。
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