[2021_02_24_01]福島県漁業復興協議会 クロソイは原発港湾由来か(テレビユー福島2021年2月24日)
 
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福島県漁業復興協議会 クロソイは原発港湾由来か

 22日、国の基準値を超える放射性物質が検出された福島県新地沖でとれたクロソイについて、県は24日開かれた漁業関係者との会議で、「福島第一原発の港内由来の可能性がある」と指摘しました。 
 いわき市で24日、県漁連や専門家らが県内漁業の復興に向けて話し合う協議会が開かれました。この中で、県漁連は現在行われている試験操業について震災・原発事故後、生産、流通体制が一定程度回復したことなどから3月で終了させる方針案を示し、その後は震災前の状態と同じ本格操業へ戻すための移行期間を設ける考えを新たに示しました。 
 また、会議では22日に新地沖でとれたクロソイから、国の基準値を超える1キロあたり、500ベクレルの放射性物質が検出されたことも報告され、県は、そのクロソイが福島第一原発の港内にいた個体である可能性を指摘しました。
 (福島県水産海洋研究センター齋藤健所長)「福島第一原子力発電所港内で、クロソイが採取された実績が7点ほどある、また、この最大値が、2019年2月9日に採捕されました885ベクレルパーキログラムだったことから考えて、福島第一原子力発電所港内由来である可能性も考えられるのかなと考えております」 
 県漁連の野崎会長は現時点で、3月末での試験操業の終了に影響はしないとしています。 
(野崎さん)「基本的にはびっくりしたという状況です。それで緊急モニタリングや科学的な海水調査やなんかに、特異な事例がでてきていないので、あの魚が特異な魚だと思いたいと」 
 県は、今後、クロソイの重点的なモニタリング調査を行うとしています。
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