【記事60825】9月22日原発千葉集団訴訟判決の出鱈目 このような低レベルの裁判官は即刻辞めてもらいたい  (被告国・東電には)対策を何も取らないで放置したという事実と責任がある 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)(たんぽぽ舎2017年9月25日)
 
参照元
9月22日原発千葉集団訴訟判決の出鱈目 このような低レベルの裁判官は即刻辞めてもらいたい  (被告国・東電には)対策を何も取らないで放置したという事実と責任がある 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 9月22日原発千葉集団訴訟判決の出鱈目−このような低レベルの裁判官は即刻辞めてもらいたい
 東京電力福島第一原発事故で福島県から千葉県などに避難した18世帯45人が、国と東電に計約28億円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が22日、千葉地裁であった。
 23日東京新聞朝刊一面の記事によると、千葉地裁の坂本勝裁判長は「国は巨大津波を予測できたが、対策を講じても事故を回避できない可能性がある」などと述べ、国への請求を退けた。
 更に詳細として、非常用電源の高台設置などの対策を講じたとしても「津波の規模の大きさなどから、原発事故を回避できなかった可能性がある」ので、国が2006年時点で、全電源喪失の回避措置を東電に命じなかったことが、著しく合理性を欠くとは認められない、と述べているようです。このような論理を理解できる人はいるでしょうか?
 対策を講じたとしても、などという仮定を持ちだす前に、対策を何も取らないで放置したという事実と責任があるはずです。対策を講じても事故を回避できない可能性はあるでしょう。それは対策が不適正・不十分ということでしょう。そのような対策しかしない(させない)のは原発を稼働する資格がないということでしょう。責任のない理由になりますか?
 東京新聞の社説では、「論理が後退している」と批判しています。しかし、むしろ、論理になっていない(屁理屈以下である)というべきと思います。判決要旨によれば、結果回避可能性について、「津波対策は地震対策に比べ早急に対応すべきリスクとしての優先度がない」などと被告も主張していない、驚くべき理屈を述べています。あたかも地震対策に時間と費用をかけたので、津波対策があと回しになり、時間的に間に合わなかったかのように述べていますが、どのような地震対策をやったのですか?
 何もやっていません。事実認識も間違っており、論理も出鱈目な判決です。このような裁判官は裁判官である資格がありません。即刻辞めてもらいたいと思います。
 22日の判決報告集会では「国への忖度判決だ」という意見が出ました。国も主張していない理由をひねり出して国に責任がないというので、忖度でしょう。このような屁理屈以下の理由が認められれば、いかなる事故に対して、誰も責任を問われないことになります。再稼働した原発で事故が起こってもだれも責任を問われないことになるでしょう。原発推進の経産省・資源エネルギー庁と検事(検察庁)は言うまでもなく裁判官も含めて、この国の官僚は腐りきっています。

KEY_WORD:HIGASHINIHON_:FUKU1_: