【記事18195】キラーパルス襲う? 柏崎刈羽原発 「阪神」で同じ現象 専門家分析 「すし食べた」原発安全強調 IAEA調査団(朝日新聞2007年8月11日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 新潟県中越沖地震の際に東京電力柏崎刈羽原発が、「キラーパルス」という地震波に襲われたらしいことが、愛知工大の入倉孝次郎客員教授の分析で明らかになった。10日に開かれた国の原子力安全委員会の耐震性調査チームで報告した。阪神大震災でも起きたと考えろれている現象で、同席した東電担当者も「観測データに、その持徴があるようだ」と認めた。
 キラーバルスは、地震の際に断層が割れていった先で揺れが大きくなる現象。
 入倉さんらは同原発や周辺の390カ所で得られた地震計データを解析した。その結果、周辺の揺れを素に計算すると、原発の揺れは750ガル(ガルは加速度の単位)程度になるはずなのに、実際には1号機と5号機の地表部でそれぞれ最大加速度890ガル、1233ガルを記録し、大幅に上回っていた。
 このキラーパルスは、北西傾斜(北西落ち)の断層が海底で割れ始め、南東にある原発に向かって割れていったと考えると説明がつくという。

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