【記事10237】新潟 復旧に立ち上がる 救援物資、続々届く 石油爆発の猛火 民家に延焼、有毒ガスの危険 空から消火剤、破壊消防へ 余震つづく 市内一体なお水びたし 水や食料を急送 政府 救援・復旧に全力 自衛隊が大活躍 石油タンクから民家に延焼(毎日新聞1964年6月17日)
 
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

【新潟で本社特派員団】16日の大地震でキレツ、浸水、火災と全半壊の”傷だらけの町”と化した新潟市は一夜明けた17日早朝から復旧のツチの音が力強く響き渡った。昭和石油のガソリンタンクの黒煙の帯はまだ重苦しく市街の空に覆いかぶさっているが、市民たちは力を合わせて排水作業に取り組み、新潟県地震対策本部は復旧の三本柱として、道路、水道、電気の早期復旧を打ち出した。復旧作業の中心は自衛隊の災害派遣部隊5500人、同朝6時には市の中心部である万代橋付近の道路の復旧も終わり、緊急物資の輸送もできるようになった。富山、石川など近県からも続々救援物資が届いている。

余震つづく

 新潟地震の余震は17日になってもひきつづき新潟、山形県一帯を揺り動かしている。気象庁地震課の観測では余震は16日午後3時53分のマグニチュード6.4、同4時15分の同6.0の2回がとくに大きく、人体に感ずる有感地震と無感地震をあわせて17日正午までに約30回の余震を記録した。規模は次第に小さくなってきているが、余震をおさまるまでにはなお数日かかる模様。

KEY_WORD:NIIGATA1964_:昭和石油新潟製油所:破壊消火:米空軍:水素ガス:窒素ガス:4エチル鉛のタンク:鉛中毒:災害対策本部(本部長・塚田県知事):信濃川:万代橋:赤沢自治相: