[2019_01_04_03]熊本の地震 震源付近の緩い地盤が揺れ増幅 調査委員会が解析(NHK2019年1月4日)
 
参照元
熊本の地震 震源付近の緩い地盤が揺れ増幅 調査委員会が解析

 3日、熊本県で発生した最大震度6弱の地震について政府の地震調査委員会は臨時の会合を開き、震源付近では地盤が緩く、揺れを増幅させた可能性があるという考えを示したうえで、「今後1週間程度は今回の地震と同じ程度の揺れが起きる可能性がある」として引き続き注意するよう呼びかけました。
 政府の地震調査委員会は4日夕方、臨時の会合を開き、今回の地震のメカニズムなどについて検討しました。
 そして、震度6弱の揺れを観測した熊本県和水町の地震波などを詳しく解析した結果、震源付近では地盤が緩く、地震の揺れを増幅させた可能性があるという考えを示しました。
 この周辺は「別府ー島原地溝帯」と呼ばれるひずみが集中している地域で、過去にも、今回と似た規模の地震が起きているということです。
 また3年前に発生した熊本地震との関連については、この時の活動域から20キロほど離れていることなどから「熊本地震が直接的な影響を及ぼしたなどの関連は認められない」としています。
 熊本地震との関連については、3年前の地震によるひずみが今回の震源周辺に加わり間接的な影響を及ぼした、と指摘する専門家もいます。
 地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は「揺れが強かった地域では今後1週間程度は今回の地震と同じ程度の揺れが起きる可能性があり、備えを進めてほしい」と述べて引き続き注意するよう呼びかけました。

KEY_WORD:KUMAMOTO-HONSHIN_: