[2019_01_17_01]口永良部島が爆発的噴火 噴煙500m超 火砕流も発生(毎日新聞2019年1月17日)
 
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口永良部島が爆発的噴火 噴煙500m超 火砕流も発生

 鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ、626メートル)で17日午前9時19分ごろ、爆発的噴火が発生した。気象庁によると、噴煙は500メートル以上に達し、大きな噴石も飛散した。火砕流も発生したが居住地域には達しておらず、噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持し、警戒を呼びかけている。同島での爆発的噴火は昨年12月18日以来。
 屋久島町は、防災無線で島民に噴火を知らせ、噴火時の指定避難所「番屋ケ峰」などへの自主避難を呼び掛けた。島内で大きな被害や負傷者は確認されていない。町によると、昨年11月末現在の島民は70世帯108人で、この他に工事関係者や観光客も島内にいる。
 漁業の後藤利幸さん(73)は「爆音がして外に出たら黒煙が上がり、火砕流が見えた。前回(昨年12月)より規模が大きかったようだ」と驚いた。古賀尚登さん(44)は「噴火した瞬間に灰が迫ってくる感じでやばいと思った」と避難所へ急いだ。番屋ケ峰に避難している約100人は落ち着いた様子という。
 気象庁は昨年8月15日に口永良部島で火山性地震が増加し、大きな噴火の恐れがあるとして噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から4(避難準備)に引き上げた。その後、居住地域に大きな被害が及ぶ噴火の可能性は低くなったとして同月29日に3に引き下げられたが、昨年10月から噴火が相次いでいた。【城島勇人、林壮一郎、青木絵美】

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