[2019_02_22_01]厚真町で土砂崩れや雪崩を確認 北海道で震度6弱(毎日新聞2019年2月22日)
 
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厚真町で土砂崩れや雪崩を確認 北海道で震度6弱

 21日午後9時22分ごろ、北海道地方で強い地震があり、厚真(あつま)町で震度6弱を観測した。気象庁によると、震源は胆振(いぶり)地方中東部で、震源の深さは33キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.8と推定される。この地震による津波の心配はない。

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 気象庁は同日夜、記者会見し、今回の地震は昨年9月に同町で震度7を記録した北海道胆振東部地震の余震活動との見方を示した。揺れの強かった地域では今後の地震活動に注意するよう呼び掛けた。
 道対策本部によると、同町吉野地区で土砂崩れがあり、同町幌内地区では雪崩を確認。自衛隊や北海道警のヘリで上空から調べたところ、新冠(にいかっぷ)町付近で土砂崩れがあり、むかわ町では煙突の倒壊があったとみられる。
 北海道電力によると、直後に厚真、むかわ両町全域などで1分間停電が起きたが、厚真町にある苫東(とまとう)厚真火力発電所や、運転停止中の泊原子力発電所(泊村)など道内の発電所でトラブルは発生していないという。
 北海道警によると、この地震によるけが人などは出ていない。
 昨年9月の地震では、大規模な土砂崩れが起きた厚真町などで41人が死亡。苫東厚真火力発電所が停止した影響で、道内全域で大規模な停電が起きた。
 今回、震度5弱以上を観測した市町は次の通り。
 震度6弱=厚真町▽震度5強=安平(あびら)町、むかわ町▽震度5弱=札幌市北区、札幌市手稲区、千歳市、長沼町、平取(びらとり)町。【三沢邦彦、最上和喜】
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