[2019_05_18_03]東京で流れぬ柏崎刈羽原発CM 原発の再稼働に無関心でいるのではなく常に問題意識を持つ それが首都圏の人間の責務 上田義松(東京都江東区)(東京新聞2019年5月18日)
 
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東京で流れぬ柏崎刈羽原発CM 原発の再稼働に無関心でいるのではなく常に問題意識を持つ それが首都圏の人間の責務 上田義松(東京都江東区)

 連休中に新潟に行き、東京では見たことのない柏崎刈羽原発の安全性PRのテレビCMを見た。これについて新潟日報に投書をしたところ、新潟の方から会員制交流サイト(SNS)で「原発CMが東京では流れていないとは驚いた」という反響があった。
 原発事故を収束できていない東電が原発CMを流す無責任さは言うまでもないが、東京で流していないCMを新潟で流すことも問題だ。
 新潟は東電管内ではない。しかも、柏崎刈羽原発は、新潟ではなく首都圏に電力を送る原発だ。新潟にだけCMを流すのは、再稼働を新潟だけの問題に矮小化することを意味する。
 地方原発の再稼働に無関心でいるのではなく、常に問題意識を持つ。それが首都圏の人間の責務であるし、そうでなければ電力会社の思うつぼになってしまう、と私は思う。
 首都圏在住者が多いであろう本誌読者はどうお考えだろうか。
(5月18日東京新聞朝刊5面「発言」より)
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