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東電にだけ賠償　国の責任を否定する高裁判決は初　原発事故で群馬県に避難した住民の集団訴訟
　この裁判は、福島県から群馬県に避難した住民が、国と東京電力に原発事故による損害賠償を求めたもので、１審の前橋地裁は国と東京電力の責任を認め合わせて約３８００万円の支払いを命じていた。
　１月２１日の判決で、東京高裁は「国の津波対策に関する対応に問題があったとまで認めることは困難」と指摘。
　国の責任を取り消した上で、東電に対し約１億１９００万円の損害賠償の支払いを命じた。
　原発事故を巡る集団訴訟で、国の責任を否定する高裁判決は初めて。