[2021_03_06_03]トモダチ作戦派遣中に原発事故で被ばく 米兵の健康被害知って(河北新報2021年3月6日)
 
参照元
トモダチ作戦派遣中に原発事故で被ばく 米兵の健康被害知って

 東日本大震災の支援活動「トモダチ作戦」に参加中、東京電力福島第1原発事故で被ばくした米兵らを支援している日系米国人ジャーナリスト、エィミ・ツジモトさんが河北新報社の取材に応じ、「多くの米兵らが今も健康被害に苦しんでいることを知ってほしい」と訴えた。
 被ばくしたのは、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗組員ら。ツジモトさんは震災直後から兵士らの取材を続けてきた。
 中には重症で除隊を余儀なくされたり、足を切断したりした兵士がいる。十数人の死者が出ており、最初の死者は気仙沼市大島で支援活動を行った海兵隊員だという。
 被爆2世のツジモトさんは「放射性物質は人体に影響がある」と常に放射能問題に関心を持ち、小泉純一郎元首相らと被ばくした米兵らの医療支援に当たってきた。「大災害の影響を受けた全ての人々のために、現状を伝えてほしいという兵士たちの声を語り継いで今日まで来た」と話す。
 ツジモトさんは、2018年に著書「漂流するトモダチ アメリカの被ばく裁判」を出版。翌年、兵士らの証言を基にした朗読劇「悲しみの星条旗」を上演、DVDに収録して全国各地で上映している。
 DVDの上映依頼などは支援団体「トモダチユニット」まで。連絡先は電子メール tomodachiyunitto@gmail.com
KEY_WORD:HIGASHINIHON_:FUKU1_: