[2021_03_08_03]「核のごみ」調査前の住民投票条例案を可決 北海道寿都町議会(毎日新聞2021年3月8日)
 
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「核のごみ」調査前の住民投票条例案を可決 北海道寿都町議会

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の選定に向けた文献調査を実施している北海道寿都町議会(定数9)は8日、概要調査と精密調査と次の段階に進む前に、実施の賛否を問う住民投票条例の修正案を賛成多数で可決した。
 町が2日提案した条例案は、調査の最終段階である「精密調査」に進む前に住民投票を行う内容だったが、3日の特別委員会で小西正尚議長が、文献調査の次の「概要調査」前にも住民投票を行うことを盛り込んだ修正案を提案した。小西議長は、修正案提案理由について「町民に不安な思いをさせ続けるのではなく、早めに住民の意見を確認する必要がある」とした。
 ただ、条例制定に反対する町議らからは、2020年11月に町民から直接請求があった文献調査応募の賛否を問う住民投票条例の制定を議長裁決で否決した小西議長や反対意見を付した片岡春雄町長に対し「なぜ今条例を制定する必要があるのか」などと批判が相次いだ。【高橋由衣】
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