[2021_04_19_06]鹿児島県 南大隅町長選挙 石畑氏が初当選 「核のごみ」最終処分場誘致に反対(KKB鹿児島放送2021年4月19日)
 
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鹿児島県 南大隅町長選挙 石畑氏が初当選 「核のごみ」最終処分場誘致に反対

 任期満了に伴う鹿児島県南大隅町長選挙は18日に投開票が行われ「核のごみ」の最終処分場誘致に反対を表明していた無所属・新人の石畑博(65)さんが初当選を果たしました。
 石畑博さんは鹿児島県南大隅町出身の65歳。選挙戦では40年以上の行政経験を生かしたスピード感ある行政運営や町政の変革など「即戦力」をアピールしました。一方で、原発の高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場誘致には一貫して反対の立場を示しました。

南大隅町長選挙で初当選 石畑博 氏
 「最終処分場を誘致しなくてもこの町はこれまでもできております。皆さん方に納得していただけるまちづくりにもっていきたいと考えます」
 投票率は79.94%で4年前の前回を0.43ポイント上回りました。
 一方で町政運営には大きな課題も抱えています。16年前の町村合併で南大隅町が誕生した当時、人口は1万人を超えていましたが現在は当時の7割を切っています。さらに、町の試算では9年後の2030年には当時のおよそ5割にまで減るとみています。当然町民税など税収の大幅な減収は避けられません。

南大隅町長選挙で初当選 石畑博 氏
 「南大隅町は運用上は特段問題はないと思いますし、基金の積み上げ実績も県内でも上位の位置にあることは受けとめています。町の財政運用をしていくうえでも何の心配はないと思います。国の支援も受けながら独自の自主財源確保にもきっちり取り組んでいきたいと思います」
 石畑さんは農林水産業の振興や移住・定住の促進などで人口減少を食い止めるとしています。一方、最終処分場誘致推進を訴えた田中慧さんは「今も南大隅町が最終処分場の適地だと思っている。今後も誘致を進めるため何ができるか考える」とコメントしています。
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