[2021_05_26_02]洋上風力 出力60万キロワット、事業想定区域は青森県日本海沖(東奥日報2021年5月26日)
 
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洋上風力 出力60万キロワット、事業想定区域は青森県日本海沖

 コスモエネルギーホールディングスの子会社コスモエコパワーや日立造船などが出資する合同会社は25日、青森県つがる市や鯵ケ沢町沖の日本海で計画している洋上風力発電事業(出力最大60万キロワット)について、環境影響評価手続きの第1段階となる「配慮書」の縦覧を、両市町と深浦町で始めた。
 事業想定区域は、国が洋上風力の有望区域に指定した青森県沖日本海南側の約1万2634ヘクタール。大規模な着床式風車(1基9500〜1万5千キロワット程度)を40〜64基設置。建設工事期間は2025〜27年度、運転開始は28年度を予定。配慮書の縦覧は6月24日まで。
 合同会社は20年2月、日立造船が計画した洋上風力発電事業(同50万キロワット)を承継。中泊町の権現崎周辺から鯵ケ沢町沖までの想定で第2段階となる「方法書」の手続きまで完了していたが、事業区域を国の有望区域に合わせ、あらためて環境影響評価の手続きを進めることにした。
 合同会社には、世界最大規模の風力発電設備を保有するスペイン電力大手グループを含め3社が出資。日本海南側では合同会社のほか、5事業者が環境影響評価の手続きを行っている。
 有望区域について、国は地元自治体などが漁業との共生策などで合意後に「促進区域」に指定する見込み。促進区域では、公募で選ばれた1事業者が30年間、風車建設や発電などを実施できる。
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