[2021_06_26_01]汚染土積み替え場所 検査せず雨水を排出 六ケ所の処理施設(東奥日報2021年6月26日)
 
 六ヶ所村の汚染土壌洗浄処理施設「六ヶ所ソイルセンター」で昨年7月9日、汚染土壌の積み替え場所にたまっていた雨水を、作業員が必要な水質検査をせずにポンプで海に排出していたことが25日、明らかになつた。県は現場に当時汚染土壌が置かれていなかったため雨水は汚染していないーと判断、土壌汚染対策法上は問題ないとしている。
 26日の県議会環境厚生常任委員会で、安藤晴美委員(共産)の質問に対し、県が状況を説明した。
 現場はむつ小川原港新納屋地区の岸壁近く。積み替え場所は土や水が流出しないよう、鋼材などで囲われていた。
 県環境保全課によると、雨水が排出された3日前まで、ヒ素を含んだ汚染土壌が置かれていたという。センターヘの聞き取りや立ち入り調査結果などから、汚染土壌が搬出された後に降った雨水だとし、有害物質は含まれていないと結論付けた。
 センターの男性工場長は取材に対し「荷揚げや積み込みの委託会社の作業員が自己判断で行った。指導が行き届いていなかった」と述べた。むっ小川原溝管理所は2月、センターに取り決め違反があったとして指導。センターは同月中に管地所に改善書を提出したといrっ。
     (高松拓輝)
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