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[2025_08_29_03]能登半島地震、活断層「撮った」 輪島沖で5mのずれ 金大、富大など(北國新聞2025年8月29日) | ![]() |
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参照元
05:00 ●震源域の海底、水中ドローン調査 活断層を「撮った」。金大と富大の研究グループは28日、能登半島地震の震源域である輪島市町野町曽々木の沖合5キロの海底で、地震を引き起こした活断層の動きの痕跡とみられる約5mの段差の撮影に初めて成功したと発表した。水中ドローンを使った調査で、岩石に付着する生物の状況から昨年元日に発生したずれと推定。周辺では、地震後にできたとみられる1メートル未満の段差が見つかっているが、今回は規模が大きく、活断層そのものである可能性もあるとみている。 水中ドローンで撮影した画像。壁面が露出し、段差が生じている=7月19日、輪島市沖 地点A・B 研究グループによると、地震を起こしたことがほぼ確実な断層をとらえた映像は極めてまれ。富大学術研究部都市デザイン学系の佐野晋一教授と立石良准教授、金大理工研究域地球社会基盤学系のロバート・ジェンキンズ准教授らが7月19、20日、水深60〜72mの海底2地点(A、B)を水中ドローンを使って調べた。 能登半島地震は、能登半島北岸沖から富山湾沖合に分布する海域活断層がずれて発生したとされる。 調査では、A地点で東西方向に連続する落差約12mの崖を発見。崖は南側が高く、能登半島地震を含むこれまでの地震活動で形成されたとみられ、ウミトサカ類やカイメン類などの付着生物に覆われた岩石が転がっていた。 A地点は、三つの段差を持つ階段状の急斜面となっており、生物の付着や新たな断面を持つ岩石の状況から、12mの崖は以前は7mの落差で、地震によって新たに5mの落差が生じたとみられる。数100m離れたB地点では明瞭な崖地形は確認できなかった。 研究グループは、階段状の地形は海域活断層が繰り返し活動して地震を起こした変異を示しているとみている。今後は能登半島地震を起こした海域活断層が要因となった地震の履歴復元、活断層がもたらす地形の変化を分析する。 立石准教授は、数千年の単位で海底では繰り返し大きな地震が起きていたことが裏付けられたとして、「海底が変形する構造が分かれば、地震を起こす活断層を見つける際に役立つ可能性がある。将来の地震予測につなげたい」と話した。 |
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KEY_WORD:能登2024-海域活断層の評価が後回し_:NOTOHANTO-2024_: | ![]() |
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