[2025_08_29_04]「困難とリスクある」 JERA本県沖洋上風力巡り(東奥日報2025年8月29日)
 
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「困難とリスクある」 JERA本県沖洋上風力巡り

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 三菱商事などの企業連合が秋田、千葉両県沖の事業から撤退を表明した洋上風力発電を巡り、つがる市・鯵ヶ沢町沖で洋上風力を計画する発電大手JERA(ジェラ)は28日、本紙取材に「(本県沖事業も)幾多の困難とリスクを抱えており、三菱商事が発表した事業環境と大きな差はないと考えている」と答えた。
 本県沖は代表企業のJERAをはじめ、グリーンパワーインベストメント(GPI)、東北電力の共同事業体が発電事業者として国から選定を受けた。現在は海底地盤調査を実施中。

 三菱商事は27日、撤退理由の一つに建設費用の高騰を挙げた。JERAは本県沖事業に関し、27日の取材に対してと同様に「一定のコスト上昇、予備費を織り込んだ事業計画を策定している」と答えた一方、「事業環境が著しく厳しくなっていることは事実」と強調。政府に対し「国内の洋上風力産業の育成と発展のため、国としても事業環境の整備に向けて一層の理解を賜りたい」と訴えた。
 県環境エネルギー部は28日、本県沖の洋上風力発電事業に閲し、10月上旬に青森市内で県内企業向けの説明会を開くと発表。地域経済への波及効果が7千億円とされる大型プロジェクトで、地元企業の参入に向けた説明会の第1弾となる。
    (佐々木大輔)
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