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四電社長　トラブル続発の伊方原発訪問
　重大なトラブルが続いている伊方原発を四国電力の長井啓介社長が訪問し、社員と意見交換しました。長井社長は、トラブルについて背景を含めて議論したいと訴えました。
　四国電力の長井啓介社長は、先月から愛媛県伊方町の伊方原発で現場の社員と意見交換を続けていて、５日、冒頭のおよそ１０分間が報道陣に公開されました。伊方原発では、３号機の定期検査で燃料の核分裂反応を調節する制御棒を引き抜いたり、一時、すべての電源が失われたりと重大なトラブルが相次ぎ、検査を中断する事態に至っています。長井社長は、トラブルが相次いだ背景を含めて検証したいと訴えました。伊方原発３号機は、先月、広島高裁から運転差し止めの仮処分命令を受けていて、社員から長引く運転停止の影響を懸念する声があがりました。これに対し、長井社長は、「運転していない期間も日々の点検などを丁寧に行ってほしい」と呼びかけました。また、長井社長は、「トラブルの原因究明を慎重に行いたい」と述べ、３号機の定期検査の再開時期は未定だと説明しました。