[2017_02_25_01]大間原発 海峡内の波 詳細データを 津波想定審議で規制委(東奥日報2017年2月25日)
 原子力規制委員会は24日、電源開発(Jパワー)大間原発の審査会合を都内で開き、津波想定に関する審議を開始した。Jパワーは同原発への最大の津波の高さを6・3メートルとしたが、規制委側は津軽海峡内の波の詳細データなどを求め、議論を継続することにした。
 Jパワーは日本海側で地震が起こり、北海道南西沖から本県西方沖までの南北約340キロで津波が発生した場合、大間原発への津波は最も高くなると想定。原子炉建屋などは標高12メートルにあり、さらに高さ3メートルの防潮壁を設置するため、重要施設に津波は到達しないとした。
 これに対し規制委側は「北海道の海岸線にぶつかるなどして波が増幅される恐れがある。津軽海峡に入る波の特性をもっと研究してほしい」と要求した。太平洋側の地震による津波の想定に関しても、より詳細なデータの提示を求めた。
    (古川靖降)
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