[2021_03_17_03]再稼働へ加速も…一瞬で“暗礁”に 地元住民に広がる不信感【新潟】(NST新潟総合テレビ2021年3月17日)
 
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再稼働へ加速も…一瞬で“暗礁”に 地元住民に広がる不信感【新潟】

 柏崎刈羽原発を、経営再建の柱と位置づけてきた東京電力。
 およそ9年の歳月をかけ、ことしが再稼働への重要な局面を迎えるはずでしたが、その道筋は一瞬で暗礁に乗り上げました。
 2012年3月に7基すべてが運転を停止した柏崎刈羽原発。東京電力は原発の再稼働に向けて1兆円を超える資金を投じ、対策を重ねてきました。そして去年…

【原子力規制委員会 更田豊志 委員長(去年9月)】
 「審査に相当する部分というのは、1つのステップを終えたことになると思います」
 7号機が国の審査にすべて合格。再稼働へは「地元の同意」が大きな焦点となりました。
 このタイミングに合わせてか、資源エネルギー庁長官が、県議会の最大会派・自民党に原発の必要性を説明し…

【東京商工会議所 三村明夫 会頭】
 「柏崎刈羽原発の稼働というものに、強く期待している」
 最大の電力消費地である東京の、経済界のトップが原発を視察。早期の再稼働を熱望するなど、地元同意への地ならしの動きも見られました。
 一方、県が進めている福島第一原発事故の、3つの検証委員会も議論をペースアップ。
 技術委員会と健康・生活委員会の生活分科会が報告書を提出し、健康分科会と避難委員会も、議論は大詰めを迎えていました。
 9年の歳月を経て再稼働への道筋がつけられたかに見えましたが・・・。
 再稼働に向けて重要な局面を迎えるはずだった2021年は、年明けから相次いで問題が発覚。
 そして16日に明らかになった問題で、再稼働の是非に揺れ続けてきた地元に浮かんだのは「不信」の2文字です。

【柏崎市民は…】
 「今までも事故があるたびにちゃんとすると言ってきたのに、フタを開けるとボロボロ出てくる。あれでは信用できない」
 「再稼働してほしくないというのが一番」
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