[2021_03_18_01]東海第2原発再稼働認めず 差し止め訴訟、住民側勝訴 水戸地裁判決(茨城新聞クロスアイ2021年3月18日)
 
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東海第2原発再稼働認めず 差し止め訴訟、住民側勝訴 水戸地裁判決

 日本原子力発電(原電)東海第2原発(東海村白方)の安全性に問題があるとして、県内の住民らが運転差し止めを求めた訴訟は18日、水戸地裁で判決公判が開かれ、前田英子裁判長は住民側の請求を認めた。同原発の運転を認めない司法判断は初めて。
 東海第2は1978年に稼働した。2011年3月の東日本大震災で自動停止してから運転停止が続いている。18年11月、原子力規制委が最長20年の運転延長を認め、19年2月に原電が再稼働意向を表明。22年12月完了予定で安全対策工事が進められている。
 再稼働には県をはじめ、東海村や水戸市など6市村の同意が必要で、今回の判決は6市村の判断に影響しそうだ。原発再稼働を進める政府の方針にも波紋を広げるとみられる。

■判決骨子
一、東海第2原発を運転してはならない
一、基準地震動や津波の想定、耐震性に不合理はない
一、避難計画が整っておらず、防災体制が不十分
一、半径30キロ圏内の住民にとって安全性を欠き、人格権侵害の危険がある
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